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アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎のイメージ写真

生まれつき乾燥肌であるほかに、悪化させる原因として食物アレルギー、花粉やダニ、ペットの毛などの環境因子、ストレスなどが影響していることがあります。夏場に汗をかいて悪化する方の中にはマラセチアというカビの一種にアレルギーを起こしていることがあります。
従来のスキンケア、抗原の回避などで治らない重症の皮膚炎の場合は、皮膚炎を誘導するサイトカインというシグナルを遮断する注射製剤(保険治療)や、それぞれのアレルゲンエキスを薄めて注射する、個人にあわせて作るオーダーメイドの免疫療法(自費)があります。
当院ではアトピー性皮膚炎の他、結節性痒疹、慢性蕁麻疹などの治療も行っています。

保険診療

基本的にはステロイド剤を中心とした外用薬の処方です。
漫然と使用することをせず短期間の使用で減量できるよう、プロアクティブ療法(悪くなった時に塗るのではなく計画的に塗って減量していきます)で治療します。
ただれている皮膚からアレルゲン(抗原)が侵入すると、IgEという抗体ができやすく、様々な食べ物や花粉、ダニ、動物の毛などにアレルギーを起こします。
これを経皮感作といい、アレルギーを重症化させるので、出来るだけ早く治療することが大切です。
痒みが強い時には抗アレルギー薬を処方します。可能であればアレルゲンを回避します。

重症の皮膚炎治療:生物学的製剤(注射)、JAK阻害薬(内服)

このような努力にもかかわらず重症の皮膚炎や痒みがあるときは、次のような治療を行っています。患者様により何が適しているかご相談下さい。なお、どの製剤も「受診されたその日にすぐ使用することはできません」。注射薬は当院が購入して準備する時間が必要です。内服は採血やレントゲンなどの検査が必要です。費用、医療費助成制度に関しては各説明書を参考にしてください。

重症難治性アトピー性皮膚炎:通常の治療を一定期間行い改善しない場合

  • 「デユピクセント」注射 サイトカインIL-4, IL-13の働きをおさえます。生後6か月以上から成人まで適応があり体重によって使用量や投与回数が変わります。 15歳以上の場合、規定量を2週間ごとに注射します。
  • 「イブグリース」注射 サイトカインIL-13 の働きを抑えます。18歳以上および12歳以上18歳未満かつ体重40kg以上の小児に適応があります。規定量を2週間隔で投与しますが3回目以降は状態に応じて4週間隔に変更可能です。

    どちらもペン型(オートインジェクター)とシリンジ型があります。副作用としては目の乾燥による結膜炎が起こることがありますが、それ以外の副作用は少なく比較的安全に使えます。

  • 「JAK阻害薬内服:サイバインコ12歳以上、リンヴォック12歳以上かつ30kg以上」上記の注射薬(生物学的製剤)が副作用で使用できない場合や注射がどうしても苦手という患者さんに内服があります。免疫を抑える傾向から、ヘルペスなどが出現しやすいため若年者のほうが向いています。使用前に血液検査や胸部レントゲンなど検査が必要です。

結節性痒疹:外用で効果が認められない難治性痒疹

  • 「デユピクセント」注射 15歳以上に適応があります。規定量を2週間ごとに注射します。

特発性慢性蕁麻疹:通常の内服薬の効果がないとき

  • 「ゾレア」注射 血中のIgE抗体を遮断する作用があります。12歳以上が適応です。規定量を4週間ごとに注射します。
  • 「デユピクセント」注射 12歳以上が適応です。12歳から15歳未満で体重が60kg未満は投与量が変わります。2週間ごとに注射します。

アトピー性皮膚炎に伴う掻痒:通常の治療を一定期間行っても、痒みが強い場合

  • 「ミチーガ」注射 IL-31 の働きを抑えます。6歳以上に適応があります。
    6歳以上13歳未満と13歳以上成人で投与量がかわりますが、いずれも4週間ごとに注射します。

自費診療

エキス希釈液による経真皮(皮内)免疫療法

原因と推定されるアレルゲン(花粉、ダニ、カビ、動物の毛、食べ物など)から抽出したエキス(液体)をさらに何倍にも希釈して、皮内テスト(ツベルクリンのように皮膚に注射します)で症状がでない量(皮膚が腫れず、全身の症状も出ない量)をみつけ、週に2回注射します。テストでみつけた希釈アレルゲン量は皮内最大耐量と呼ばれ、それまで現れていたアレルギー反応を抑えてくれます。ヒスタミンを放出する好塩基球の活性を抑える量であることもわかってきました。比較的早期に効果が現れますが、週2回注射に来院が必要です。(遠方の方は別の方法もありますのでご相談ください) 6か月ほどは続ける必要があり、その後は個人にあわせて治療メニューを考えます。 この治療の特色は以下となっています。

※個人に合わせたオーダーメイドであること
※比較的早期に効果が現れること
※抗原特異的免疫療法 (特定のアレルゲンに対する治療)であること

不利な点としては、最初の皮内テストに時間がかかること(1項目1時間半程度)、皮内テストは痛みを伴うことです。そのため対象を5歳以上としています。

アレルゲンエキスは希釈して薄くなればなるほど分解が早く、時間がたつと効き目がなくなりますので、毎日来院の患者様にあわせて希釈液を作成しています。そのため治療は予約制となりますのでご了承ください。

費用

※費用は税込み価格です。
※2019年4月よりエキスの価格高騰のため、一部費用を変更しました。また、表示を税込み価格に変更しました。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
食物抗原

吸入抗原
初回 1項目につき:プリック検査+皮内検査+指導料 50,000円
追加1項目につき検査料 25,000円
再診 週2回皮内注射 1項目につき 750円/回
追加1項目につき 500円/回

特許番号:特許第7233672号 経真皮免疫療法における治療適量の判定方法及び判定キットの開発

プラセンタ注射

皮膚再生を促すため成人の方にはプラセンタ注射(皮下注射)を取り入れています。

費用

※費用は税込み価格になります。
1回2アンプル(週に2回程度の治療が効果的です) 1,500円

患者さんの治療成績 治療経過

学会発表

WAO/JSA 2020(国際アレルギー学会)

*Efficacy and Fastness of Antigen Specific Intradermal Immunotherapy using maximum intradermally Tolerated Dose (MITD) in Patients with Refractory Atopic Dermatitis

難治性アトピー性皮膚炎における皮内免疫療法の効果と即効性
※学会発表から一部抜粋、日本語へ翻訳(院長文責)

詳細はこちら
※1枚目はHP用に制作

第57回日本小児アレルギー学会学術大会 I-PAS(international Pediatric Allergy Symposia)

難治性小児アトピー性皮膚炎に対する皮内免疫療法の即効性と有効性について ※学会発表を日本語へ翻訳、一部加筆(院長文責)

クリニック外観写真
よこはま にしかげ小児科・アレルギー科
  • 診療科目 / 小児科、アレルギー科
  • 住所 / 〒221-0834 神奈川県横浜市神奈川区台町15-1 横浜西口KSビル1F
  • アクセス / 横浜駅 ジョイナスB1F南12番出口より徒歩2分
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